ずっと、失わないことが大事だと思っていた。
若さ。可能性。選ばれること。必要とされること。
でもある日、気づいてしまった。
人生って、足されていくものじゃなく、剥がれていくものなんだ、と。

年齢を重ねると、残酷なくらい失っていく
体力。無邪気さ。勢い。
「いつか」という幻想。誰かが迎えに来てくれる感覚。
若い頃は、嫌われたくなかった。
だから空気を読んだ。笑った。合わせた。わかっているふりをした。
でも老いは、容赦なくそれを奪っていく。
無理ができなくなる。嘘がしんどくなる。
興味ない会話に耐えられなくなる。
「どうでもいい人」に使う時間が惜しくなる。
これは、衰えじゃないのかもしれません。
若さを失う代わりに、本音を取り戻していく

空気を読まなくてよくなる。
嘘をつかなくてよくなる。
どうでもいいことに、もう時間を使わなくてよくなる。
つまり人は、若さを失う代わりに、本音を取り戻していく。
これは、美しいことでもあると思っています。
ここで少し、問いを置かせてください。
今のあなたは、何かを失いましたか。
それとも、何かが剥がれていきましたか。
失うことと剥がれることは、少し違うのかもしれません。
時間に終わりがあるとわかると、本当に大事なものが見えてくる

若い頃は、未来が無限にある気がしていた。
だから選べなかった。
でも歳を重ねると、時間に終わりがあるとわかる。
すると人は初めて、本当に大事なものを選び始める。
誰といたいのか。どこで生きたいのか。何をもう我慢したくないのか。
若さとは、可能性の季節だった。
でも成熟とは、不要なものを捨てる力なのかもしれません。
静かな輪郭を、取り戻す

老いは綺麗事じゃありません。
寂しい。衰える。失う。置いていかれる。
鏡を見るたびに、時の残酷さを知る。
でも同時に、若い頃より自由になる人がいます。
「どう見られるか」より、「どう生きたいか」を優先できるようになるから。
若さを失うと、人は輝きを失うのではない。
代わりに、静かな輪郭を取り戻す。
そしてその輪郭こそ、その人の本当の顔なのだと思います。
ひとりで考え続けても、同じところをぐるぐるしてしまうことがあります。
今じゃなくてもいい。
でも、今話したいと感じたなら、その感覚を大切にしてみてください。
話しながら、自分の気持ちが少しずつ見えてくる時間があります。
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