本当は、わかってほしい。でも、うまく言葉にできない。
言ったら重いかもしれない。困らせるかもしれない。
そんな思いが、喉の奥で止まってしまう。
言えない夜に、ひとりで抱えている気持ちはありませんか。

言えないのは、怖いから
『3月のライオン』の桐山零も、本音を言葉にするのが得意ではありませんでした。苦しいときほど何も言えなくなる。心の中が満杯のときに限って、言葉が出てこない。
でも言えない気持ちがあるということは、それだけ大切にしたいものがあるということ。傷つくことへの怖さと、傷つけることへの怖さが同時にあるから、言葉が出てこないのです。
それは弱さではなく、あなたが丁寧に人と向き合っている証。言えない自分を、どうか責めないでください。

まず、自分に言ってみる
誰かに言う前に、まず自分に言ってみてください。「本当は、寂しかった」「本当は、怖かった」。
声に出さなくていい。心の中で静かに認めるだけでいいのです。誰かに伝える前に、まず自分が自分の気持ちを受け取る。それだけで、少し楽になることがあります。
誰かにわかってもらいたいのに、自分が一番、自分の気持ちをわかっていなかった。そういうことが、案外よくあるものなのです。

わかってもらう前に、わかってあげる
言えなかった言葉は、消えたわけではなくずっとそこにあります。その気持ちはちゃんと本物でした。
わかってほしい気持ちは、ちゃんと本物だった。あなたの言葉は、きっといつか誰かに届きます。まずは、自分自身に届けるところから始めてみてください。ゆっくりで、いいのです。
言えない日があっても、あなたは十分。それだけ、大切にしたいものがあるということだから。

あなたの内側から届いた、小さなサインに。
物語を鏡にして見えてきた、あなたの本当の気持ち。
一人で抱えるのが重たくなったときは、
そっと隣で並んで歩かせてください。
言葉にすることで、心は少しずつ呼吸しやすくなります。

