気づけば、ずいぶん長く外を向いていた。
ちゃんとしなきゃ、期待に応えなきゃ、空気を読まなきゃ。
そんなふうに過ごしているうちに、自分が今どう感じているのか、わからなくなることがあります。
自分を見失うのは、あなたがだめだからではありません。
それだけ誰かのために、外の世界で一生懸命がんばってきた証拠なのです。

自分に戻る感覚が、わからなくなることがある
大きく壊れたわけではないけれど、どこか心の中心が少し遠い感覚。そんなとき、人は「自分に戻る感覚」を忘れかけているのかもしれません。
無理をしているときほど、自分の声は静かになる

心は本当はずっと何かを伝えています。疲れている、少し苦しい、今日は無理をしたくない。
でも、無理をしているときほどその声は静かになります。外側の音が増えるほど、自分の声は聞こえにくくなるもの。自分に戻れなくなるのは、それだけ長く外を向いてがんばってきたということでもあるのです。
自分に戻る感覚を忘れたときの、小さなサイン

・何をしても少し落ち着かない
・ひとりになっても休まらない
・好きだったものに、前ほど反応しない
・どうしたい?と聞かれても、すぐに答えられない
これらは「もっと頑張れ」というサインではなく、少し内側に戻ってきてという、あなた自身からの静かな呼びかけなのだと思います。
静かな安心は、派手な方法でなくても思い出せる

自分に戻るために、何か大きなことをしなくても大丈夫です。
あたたかいものを飲む。窓を少し開ける。いま自分がどんな顔をしているか、少しだけ気づく。そんな小さなことの中に、心は少しずつ戻る入口を見つけることがあります。何かを足すより先に、自分の内側にある静かな声を待ってみる。その積み重ねが、あなたを元の場所へと連れ戻してくれます。
【慈問】
今日一日のなかで、あなたの心が一番「しん」と落ち着いたのはいつでしたか?
あなたの内側から届いた、小さなサインに。
物語を鏡にして見えてきた、あなたの本当の気持ち。
一人で抱えるのが重たくなったときは、
そっと隣で並んで歩かせてください。
言葉にすることで、心は少しずつ呼吸しやすくなります。

