恋人がいても。家族がいても。SNSで毎日誰かと繋がっていても。
ふとした瞬間に「結局、誰も私のことなんてわかってない」と思う。
この感覚、消えませんよね。
(消えないには理由があります。聞いてください。)

人は「理解されたい」のではなく、「存在を否定されたくない」
真剣に話したのに軽く流された。痛みを相談したのにアドバイスで返された。本音を出したのに「考えすぎ」と言われた。
このとき人は「意見が違う」とは感じていない。
「私はここにいるのに、存在していない扱いをされた」と感じます。
だから傷になる。
(アドバイスしてくれた人は善意なんです、けどね。それでもグッサって刺さるんですよね。)
そもそも、人間は他人を完全には理解できない

人は自分の脳・経験・価値観を通してしか他人を見られない。
つまり相手は、あなたを見ているようで、実際には相手自身の解釈を見ている。
あなたの悲しみも、相手の人生フィルターを通過した瞬間に別物になる。
「こんなに説明したのに伝わらない」のではなく、最初から完全に同じ感覚を共有すること自体が不可能に近い。
人間同士は、思っている以上に孤独な生き物です。
(身も蓋もない話ですが、これが現実というものなんです。)
「わかってほしい」が強いほど、苦しくなる

本音を言えない人ほど、「察してほしい」が強くなります。
本当の欲求を言語化すると、拒絶される可能性があるから。
だから遠回しに匂わせる。空気で伝えようとする。「普通わかるでしょ」と思う。理解されないと怒る。
でも相手からすると、かなり難易度が高い。
(エスパー採用試験みたいになってしまいます。合格者ほぼいません。)
ここで少し、問いを置かせてください。
あなたは今、「察してほしい」と思っていることがありませんか。
「理解されたい」は、時に支配欲になる

「わかってほしい」の奥には、自分の感覚を正しいものとして認定してほしいという欲求が潜んでいることがある。
つまり「あなたが私を理解する」ではなく、「あなたが私の世界観に同意する」を求めている。
だから少しでもズレた返答が来ると、猛烈に傷つく。
でもそれは理解を求めているようで、実は完全一致を求めている状態です。
当然、誰とも噛み合わなくなる。
(これ、相手が悪いわけじゃないんですよ。こっちは、つらいけど。)
本当に成熟した人は「理解されない前提」を持っている
成熟とは、「完全には伝わらない」「それでも伝え続ける」を引き受けることです。
幼い関係は、全部わかってくれることを求める。
成熟した関係は、全部はわからなくても理解しようとする姿勢を大切にする。
「わかってもらえない感覚」を完全に消そうとするほど苦しくなる。なぜならそれは人間である限り消えないから。
必要なのは「理解されない=価値がない」という思い込みを壊すことです。
人間関係は、翻訳ミスだらけの会話みたいなものです。
それでも「伝えよう」とする人同士だけが、少しずつ近づける。
そして皮肉なことに、「どうせ全部は伝わらない」と受け入れた人ほど、以前より深く人と繋がれるようになる。
(人生、逆張りが効くことが多いみたいです。)
ひとりで考え続けても、同じところをぐるぐるしてしまうことがあります。
今じゃなくてもいい。
でも、今話したいと感じたなら、その感覚を大切にしてみてください。
話しながら、自分の気持ちが少しずつ見えてくる時間があります。
あわせて読みたい
言えない夜の気持ちについては
こちらの記事もどうぞ。
ひとりが平気な人の心の奥については
こちらの記事もどうぞ。
あなたの内側から届いた、小さなサインに。
物語を鏡にして見えてきた、あなたの本当の気持ち。
一人で抱えるのが重たくなったときは、
そっと隣で並んで歩かせてください。
言葉にすることで、心は少しずつ呼吸しやすくなります。
